2011年 02月 19日
「運命の人」
|
山崎豊子さんの小説が好きで、愛読しております。
「ぼんち」は未読なのですが、短編も含め、それ以外で文庫化されているものはすべて読んでいると思います。(単行本は持ち歩くのに不便なので、文庫が好きなんです)
最新作であるところの「運命の人」も2年ほど前に単行本化されたのを知っておりました。
ただ、前述の理由から、買おうかどうしようか迷っていると、単行本から1年半ほどと、えらいスピードで文庫化。今月、文庫で全巻完結したのを機に購入し、2、3日前に読み終わりました。
小説のモデルとなっているのは「沖縄密約事件」。
1972年の沖縄返還の際に日米両政府との間で取り交わされた協定の中ではアメリカが支払うことになっている土地の原状回復費を、日本側が肩代わりする密約が交わされていた、とスクープした新聞記者が主人公です。
以前から、たびたびこの密約についての報道があり、また昨日、日本の外務省が公開した文書から、費用の肩代わりが証明されたことから、それについてまとめた記事が今朝の朝刊に出ていましたが、自分にとっては非常にタイムリー。新聞記事を読んで、さらに理解が深まりました。
しかし、タイミングが良いというかなんと言うか。
こういう言い方は適切ではないかもしれませんが、おととしに映画「沈まぬ太陽」の公開間近にモデルとなった航空会社の問題が大きく報道されるし、今回も文庫出版が完結した直後にこの話題ですからね。
このニュースと関連して、この小説が取り上げられるかどうかは分かりませんが。。。
by donkusaiasakochan
| 2011-02-19 15:32
| 日々の事